子供達にプログラミング教育を行う場合、大きく「2つの課題」があると考えています。
1つ目は「場所の課題」、2つ目は「講師の課題」です。
まず1つ目の場所について。
プログラミング学習ですので、当然「パソコン」が必要になります。
また、検索やデータのやり取り等のために「ネット環境」も必要です。
その他、当然のことながら「電源設備」も常備されていなければなりません。
これら3つは普通の企業なら既にどれもあるものばかりです。
しかしながら、これら3つが揃っている「場所」を外部から探そうとした場合、適当な場所がなかなか見つからないという現実があります。
なら、どうするか?
ぐるっと見渡した場合、「大学」は非常に有効な場所であることがわかります。
まず、パソコン、ネット環境、電源設備は既に揃っています。
その上、そもそも講義をする場ですので、スクリーンやプロジェクター等の教育設備も完備されています。
おそらく「プログラミングを教える場」としては設備的には最高クラスと言えるでしょう。
では、2つ目の課題の「講師」はどうでしょうか?
私はこの点についても「大学」は非常に適していると考えています。
ただし、ここでいう「講師」とは「大学教授」や「大学講師」ではありません。
そうではなくて、「学生講師」です。
コンピュータ学科やメディア学科等のある大学では、そもそもプログラミングが受講科目として必修となっています。
つまり、プログラミング知識を持っている人材がそこにはいるということです。
もちろん、大学の授業の知識だけで「子供達に教えられる」か?
と言えば、それは難しい部分もあります。
ただし、基本部分を持っているという点はやはり大きな「強み」と言えます。
私達の経験でも「学生講師」は子供達と世代が近いこともあり、コミュニケーションが活発になるという結果が出ています。
また、学生にとってみても、「教える機会が学びの機会になる」という利点があります。
つまり、「子供達に教えられるように、自分自身がもっと勉強する」という循環です。
さらに、自分が学んだことを社会に還元するという経験は、その後の人生にプラスに作用すると思われます。
以上、本日はプログラミング教育における大学の可能性について考えてみました。